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2009年6月 8日 (月)

円筒・円柱検査専用イメージスキャナの登場


生産終了品】 RollingScanner RS−1000D


・・・・・

今週パシフィコ横浜で開かれる’09画像センシング展にて、新開発のイメージスキャナ『RollingScanner』を展示致します。
http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/rs1000d.png
<基本仕様>
●光学解像度:2400dpi(11μm)
●階調:16bit In/16bit Out
●取込寸法:Φ4~60mm、長さ30~310mm
●外形寸法:W549xD450xH325mm
●インターフェイス:USB2.0

■Rolling Scanner : RS−1000Dの特徴

ラインセンサを使った既存の円筒検査装置との差別化要素をリストしてみます。

(1)光学解像度
3万pixelのラインセンサ(RGBで合計9万Pixel)を搭載しています。最大310mmまでの長さを11μmの眼が同時に捕らえます。

(2)階調性
新開発のRolling Scanner , RS-1000Dは、16bitのラインセンサを搭載しています。
印刷業務に使用されている国産イメージスキャナエンジンを搭載しておりますので、豊かな階調と低ノイズ、リニアティの実績があり安心です。

階調が滑らかであることで、欠陥の検出限界が格段に向上します。

現在販売されているラインセンサの問題点は、S/Nです。
タクトの競争から速度競争を極めるあまり、ノイズを犠牲にしています。

具体的に数字で挙げてみましょう。
カタログスペックで高Dynamic Range をうたっている12bitラインセンサでも、代表的な印刷物である、Kodak GrayScaleテストチャートのOD値0〜1.5の滑らかな階調を表現できません。つまり、市販のイメージスキャナの画像と比較して、ダイナミックレンジは32:1を確保できていません。

KodakGrayScaleテストチャートは、OD値にして0〜1.9まで用意されています。ダイナミックレンジとしては、80:1となります。
(80=10^1.9)
市販のイメージスキャナは、このダイナミックレンジをカバーしています。

一般的にダイナミックレンジの定義は、センサの飽和出力をランダムノイズ出力で割り算して得ます。そのため、カタログスペック上は、1V出力に対して、4mVのランダムノイズであれば、250といった数値が出ます。しかし、センサ画素の入射光量に対する、出力のリニアリティ(直線性)が画素毎に一定でない場合、固定パターンノイズが発生します。センサの配列とは直角方向(ワークの流れ方向)にスジが発生します。
この画素毎のリニアリティは、一般的にカタログスペックに掲載されないため、
実際に試験を行うまでは、どの程度の能力があるのか分かりません。

高価なラインセンサカメラ程、さまざまな補正機能を搭載してます。しかし、画素毎のリニアリティ不良は、白基準と黒基準を予め得て、補正を行う手段(イメージスキャナで言うところのシェーディング補正)では解決できません。

(3)凹凸検出機能搭載
2種類の光源を搭載し、それぞれの光源から得られた画像の画像処理を行うことで、更に確実にわずかな凹凸を検出できるようにしました。

以上、3つの機能を搭載したことで、従来の円筒検査装置、円柱検査装置では、検出できずに諦めていたワークが検出できるようになりました。ぜひ、お試しください。

センシング展示会場での製品デモはもちろんのこと、お客様の現場を訪問して実際にサンプルをスキャンさせて頂く訪問デモンストレーションも行っております。ご連絡ください。

デモの申し込み先:info@imeasure.co.jp もしくは、電話 0263−50−8651 一ノ瀬@アイメジャー。

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コメント

円筒形スキャナーですが、φ10mmから100mのコンクリート円柱の表面をスキャナーしたいと考えております。できれば、ブラックライトでの撮影が出来ないでしょうか。
金額はどのくらいでしょうか。

阿部先生 お問い合わせ頂きありがとうございます。
先ほど、頂いたメールアドレスに返信させて頂きました。ご査収ください。
今後は、直接の交信をお願い申し上げます。

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