レーザー&PMT方式とGELSCANの比較 その3
展示会で使用するカタログでは、
GELSCANのタンパク質検出限界を 【 1ng/band 】 と記載することとしました。
以下、根拠となる画像です。
左から、
Laser/PMT方式、GELSCANマルチスキャン32回、GELSCAN シングルスキャン
です。
75秒の1回スキャンでも、0.5ng/bandがかろうじて検出されています。
低ノイズ画像とするために、32回のマルチスキャンをした結果が、中央の画像です。
マルチスキャンは x2~x256まで1回単位で任意に設定可能です。
実際にx64までやってみましたが、さすがに蛍光試薬 (SYPRO Ruby) が励起光の連続照射で劣化するのが分かりました。
しかし、ということは、DNA用蛍光染料 SYBR Greenを使う、イルミネータ+デジタルカメラシステムにおいて、ピントを合わせる最中にずっと蛍光染料を照らし続けているだけで劣化が進むということになります。
GELSCANは、x32回のマルチスキャンの場合、スキャン時間は80分ですが、5mm程度の帯状の照明幅が移動してスキャンしますので実質的な積算照射時間は、ミニゲルにて1/10以下、ラージゲルにて1/30以下となります。
今回のミニゲル、80分間の場合、実質的な積算照射時間は、8分程度となります。
以上
修正履歴:
[2009.8.24]
正:SYPRO Ruby
誤:Flamingo
[2008.3.29]
正:SYBR Green
誤:CYBR Green
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