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2007年9月26日 (水)

貴重書のデジタル画像入力について

http://ci.nii.ac.jp/naid/110004776157/

まとめ
■貴重本のデジタルアーカイブにおける課題:
・見開きの左右のページが平らになるほど大きく開くと、本の背の綴じの部分に大きな負担がかかる。
・無理に開こうとすると背に亀裂を生じる。
・本を開いて裏返しにして、ステージに載せる操作をページめくりごとに繰り返すと危険。
・ステージのガラス面と資料表面が接触することで、文字や装飾部分のインクや顔料が剥がれ落ちたり、ガラス面の汚れが資料に付着したりする可能性がある。
・ハロゲンランプなど、発熱の大きな光源を用いて1枚に数分の時間を要する撮影を繰り返し行うと、温度の上昇や湿度の低下によってページの乾燥が生じてしまう。
・人工太陽照明等では、紫外線によって資料を劣化させてしまう懸念がある。
■他:
・資料の上方からスキャンを行う構造を持つスキャナは、オーバーヘッドスキャナ、あるいは、フェイスアップスキャナと呼ばれる。

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http://ci.nii.ac.jp/naid/110004776157/
情報の科学と技術
(原稿受領 2006.6.14)
The journal of Information Science and Technology Association
Vol.56, No.8(20060801) pp. 378-383
社団法人情報科学技術協会 ISSN:09133801
書誌情報

貴重書のデジタル画像入力について(HUMIプロジェクトの貴重書デジタルアーカイブ(第5回))
An introduction to the input methods of digital images of rare books(Digital archiving of rare books by the HUMI Project (5))
樫村 雅章 1
KASHIMURA Masaaki 1
1慶應義塾大学HUMIプロジェクト
1HUMI Project, Keio University
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(2009/02/10追記)

蛍光灯からは紫外線が出るので美術館・博物館用に使えない

一般的な(水銀ガス封入の)蛍光ランプに含まれる紫外線の波長と強度に関する考察。

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