OrthoScan-1000比較記事
イタリアトリノで2005年に開かれたCIPA2005シンポジウムにて発表された論文に、弊社のスキャナOrthoScan-1000 (%1)が比較対象として掲載されていました。
歴史の偶然とは面白いもので、弊社開発スキャナと論文にあるORTHOIMAGER 300の開発終了&発表のタイミングは、同じ年でした。ちなみに開発期間は3年ほどかかっております。
ターゲット市場、用途はほとんど一致しており、折りしも日本の文化財の学会で用意した展示会場にて、隣り合わせで展示されたそうです。
ちなみに ORTHO画像 オルソ画像 とは、無限遠からの平行光にて投影された2次元画像のことです。
文化財分野では報告書に記載される図画は、このオルソ画像でなければなりません。
例えば、円筒を側面(例えば飲料用アルミ缶の商品ラベル側)からデジカメ撮影しても、その画像データからは円筒の直径を測定できません。なぜなら、通常のデジタルカメラでは、中心投影法と呼ばれる、ピンホールカメラと同じ投影法による画像のため、円筒の両端は手前の円筒表面に隠れてしまうためです。これに対して、オルソ画像では、画像両端が円筒の直径に相当します。
そのため、デジタルアーカイブを目的とした画像データ製作には、オルソ画像であることが期待されています。
詳細は、サンプル画像を参照ください。(中心投影画像 正射投影(オルソ)画像 )
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http://cipa.icomos.org/fileadmin/papers/Torino2005/452.pdf
Matsuoka R., Kobiki H., Iwakura M., Shirasawa A., Murai S.
ORTHOIMAGE CREATING SYSTEM FOR DOCUMENTATION OF RELICS USING ORTHOIMAGER 300
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