フィルム濃度計
まとめ
・EPSON ES-10000Gをフィルム濃度計として使って放射線線量を測定するためのシステム検討。
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日本放射線技術学会雑誌公式WebSite:
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/63/5/63_595/_article/-char/ja
CiNii 国立情報学研究所 論文情報ナビゲータ:
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006273517/
2006.12.18論文受付 2007.3.14論文受理
社団法人日本放射線技術学会 日本放射線技術學會雜誌
線量対濃度テーブルを作成する場合における汎用フラットベッド型イメージスキャナ使用法の技術的検討
橋本 晴満 中西 雅典 渡辺 紀 田嶋 康宏 下 貴裕 市瀬 司 永野 尚登
茅ケ崎徳洲会総合病院放射線室 東京西徳洲会病院放射腺医学センター
放射線を一定量照射して露光したフィルムの濃度測定を行った。
1)同一箇所10回測定し、スキャン値の比較。
2)A3を9ゾーンに分けて場所によるスキャン値の比較。
3)電源投入後、0min. 2.5min. 5min. 7.5min. 10min. 15min. 20min. 30min. 45min. 60min. 90min. 120min. 経過後、スキャナ中央でのスキャン値を比較。
4)フィルム周辺を遮光した場合と、しない場合のスキャン値の比較。
結論
1)10回の平均値の標準偏差は、53049.8±5.5であり、「ほとんど差がみられなかった。」
(平均値変動は、1万分の1)
2)Max.とMin.の差は、380.4(~7/1000)であり、中央に対して周辺が暗くなる傾向。
3)時間に対する光量変動に、「一定の傾向はみられなかった。」
4)遮光したフィルムが54高かった。(~1/1000)
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投稿: 一ノ瀬 | 2007年9月 5日 (水) 14時41分