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2007年8月 4日 (土)

non-coding領域

バイオお勉強メモ:

「ヒトの遺伝子の翻訳産物(タンパク質)は、3万ほどである。」

という報告とこの「ヒトのたんぱく質をコードする遺伝子の3割の発現が、このmiRNAにより制御されている」、「小分子RNAのほとんどは、non-coding領域に由来」ってのがどう関係するんだろうか。

BTJ /HEADLINE/NEWS 2007/08/03 THE PRIME MAIL 第1020号 より抜粋。

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BTJ /HEADLINE/NEWS 2007/08/03 THE PRIME MAIL 第1020号

(7月28日)から今週火曜日(7月31日)まで、名古屋国際会議場で開かれた「第9回RNAミーティング(第9回日本RNA学会年会)」の話題

1990年に植物でコサプレッション、93年に線虫でmicroRNA(miRNA)、98年に線虫でRNAiが見つかったことを、大会長の饗場教授は、大会冒頭のシンポジウム1 「RNA分子のダイナミズム─生命現象の根幹をなす機能性RNA」の最初に紹介しました。「大腸菌small RNAによる遺伝子発現抑制の分子機構」と題したシンポジウム1の最初の講演です。

 今回の大会でも活躍なさっていた、徳島大学ゲノム機能研究センターの塩見美喜子さんがおまとめになられている総説からの引用をもとに少し紹介しますと──。

1)小分子RNAのうち、機能や発現について最も研究が進んでいるのがmiRNAで、ヒトではすでに500近い数のmiRNAが同定されており、数万種におよぶmiRNAがゲノムにコードされているという予測もされているとのことです。

2)ヒトのたんぱく質をコードする遺伝子の3割の発現が、このmiRNAにより制御されているという見積もりもあり、転写因子に匹敵する新たな遺伝子発現制御ネットワークの階層が、細胞内に存在することが強く示唆されているとのことです。

3)ヒトのゲノムには、miRNAのほかにも、膨大な数の小分子RNAがある。内在性siRNA、piRNA、rasiRNAなどです。
 
 これらの呼称は、物理的性質であったり、特異的に結合する相手の名前から由来していたり、ともかくいろいろな由来から決められているため、整理しておかないと、頭の中の混乱が収拾つかなくなります。
 
4)これらの小分子RNAのほとんどは、non-coding領域に由来していて、生物学的複雑さの増大は、全ゲノムDNAに対するnon-coding領域の割合の増大と正の相関関係があり、この割合はヒトで最大の0.98になるとのことです。

 これらの小分子RNAがどうやってできてくるか、よくわかっていないものが少なからずある、というのが今回の大会を取材してみてとても新鮮な驚きでした。

 non-codingRNAの機能を解析する最先端の記事は、BTJジャーナル2006年11月号(http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/#btjj0611)で特集しましたが、今年も10月号で、RNサイレンシングの特集記事を予定しています。
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