DTPの夜明け その2
http://www.imeasure.co.jp/pdf/DTPnoYoake.pdf
Appleの虹色(!)のロゴを初めてみたのが1979年の夏でした。Apple IIというカワイイPCでした。それから10年、「電子文房具」の香りを携えどちらかというとHobbyの世界に住んでいたMacintoshは、ビジネスの世界に参入を宣言したのです。その意思は、Macintosh II(まっきんとっしゅ つー)の矩形の巨大な筐体に現れていました。
私が始めて触ったのは1988年前後だったかと思います。驚いたことが2つありました。ディスプレイの制御とプリンタの制御でした。それまでは、プリンタといえば、ドットプリンタが主流。(EPSONにいたからだろ。。ってのは置いといて^^)
たとえば、「一ノ瀬」とディスプレイで書くとプリンタからも「一ノ瀬」と出てくる。でもそれは、PCは、「一ノ瀬」を内部にコードとして持っていて、印刷する際にもプリンタにコードを送る。プリンタは、コードを受けて、自分の持っているフォント情報を書き込んだ内臓ROMのデータからどんな文字を打つべきかをドットに展開して、印字する。だから、あくまでディスプレイとプリンタをつなぐ情報は、コード(記号)のみだった。
Macintoshに文字を書いた後、プリンタで出力をした。なんと、Macは、ドットプリンタを単なる、ビットマッププロッタとしてこきつかっていた。つまり、ディスプレイもプリンタも全て PIXEL で制御していた。
たとえでいえば、文字を全く知らない人に、電話で、どうにかして文字を紙の上に書かせる手段として、方眼紙を用意させて、そのます目を順番に黒く塗りつぶさせて、結果として文字の形を作り出す作業に似ている。
ただ、PIXELというと語弊が実はある。PIXELには寸法の単位がありませんからね。アップルは、実世界での寸法と関連づける仕組みをきちんと答えとして周到に用意していた。
(つづく)
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はじめまして、dojou7と申します。
10年ほど前ニフティ時代一度お会いしているかと。当時のハンドルはTAMAでしたが^^;
PDF発見しまして、これから読もうと思ってます。ありがとうございました。
リンクさせていただきます。
投稿: dojou7 | 2008年2月22日 (金) 10時59分
dojou7さん コメントありがとうございます。
nifty-serve(!) FPHOTODでデジタル画像の話題で盛り上がった頃が懐かしいです^^) あの頃のノリでぼちぼちこちらでやってますのでまたごひいきの程、よろしくお願いします。
「Appleのデフォルトガンマは何故1.8なのか?」は以前からうすうすドットゲインが関係しているだろうと予測していて、でも本当にぴったりだったので実験しながら書いていて楽しかったです。
書き始めたときは、こんなにうまくいくとは思っていませんでした。
dotgain と ガンマは、技術的には異業種なので、案外このことを指摘しているヒトは居ないと思いますよ。また何かお気づきのことがございましたらお気兼ねなくご指摘ください。
では~。
投稿: 一ノ瀬 | 2008年2月22日 (金) 11時19分