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2007年7月30日 (月)

プロテオーム研究

今日、科学未来館に行ってきました。

日本ヒトプロテオーム機構 第5回大会

http://www.biomethod.jp/07jhupo/

に参加するためです。

参加者は、研究者500名、企業関係者が百数十名だそうです。

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2001年2月にヒトゲノム(遺伝子)の配列が国際ヒトゲノム解析プロジェクトチームとセレラ社によりNatureとScience誌に発表され、ヒトの遺伝子の翻訳産物(タンパク質)は、3万ほどであることが分かった。現在は、この3万のタンパク質がどのような働きをしているかに研究テーマが移っている。ポストゲノム研究として、プロテオーム(たんぱく質)の学問領域=プロテオミクスが生まれた(%1)。1970年代の技術である二次元電気泳動法と独創的な発明により近年急速に発展した質量分析法(%2)は、処理能力の高い分析技術によって、この学問分野を支えている。

横浜市立大学木原生物学研究所/大学院総合理学研究科
平野 久 教授 の文章を編集。

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二次元電気泳動法は、ゲルに展開したたんぱく質を染料で可視化して解析する手法の1つで、pH(X軸)と分子量(Y軸)にたんぱく質を仕分ける。その結果はまるで天体写真のようです。

染料は、銀染料、CBB(Coomassie Brilliant Blue)、蛍光染料の3種類。前者2つは、肉眼で観察できるが「定量性」が低い。つまり、有ったか/無かったかという評価はできるが、たとえば健康な状態と病気の状態とで、同じたんぱく質がどの程度量が変化しているかという量的な比較検討は蛍光染料を使う必要がある。

銀染料は、イメージスキャナの透過ユニットを使って(あたかもフィルムをスキャンするように)研究室でスキャンが行われている。エプソンのES-2000(2200)は開発環境をできる限り安価に揃えたい大学の研究室などで活用されている。GEは、エプソンの最新の透過ユニット付きのイメージスキャナES-10000Gを自社製品の正式なラインアップとして採用した。(%3)

蛍光染料は、微量な光を検出する必要があるため、レーザービーム+フォトマルチプライヤの組み合わせで構成される蛍光スキャナか、LEDと電子冷却CCDカメラの組み合わせで構成されるイメージャーが存在する。

しかし、2つの課題がある。

 課題1:蛍光染料が高価。

 課題2:可視化装置が高価。

課題1に対しては、宮崎大学准教授 榊原先生が挑戦されている。

アイメジャーは課題2に取り組みたいと考えています。

今日お会いした大学の研究生(大学4年)の方のお話は切実でした。銀染色の作業は、非常に手間がかかり大変なんだそうです。研究者の活動を、もっと安価で容易なシステムを提供することで支援したい。と強く思いました。

以上

%1)http://www.shiyaku-daiichi.jp/special/lec/pro/pro_1.htm

%2)島津製作所の田中耕一さんがノーベル賞を受賞した技術

http://www.shimadzu.co.jp/aboutus/nobel/research.html

%3)GEのイメージャー

http://www.gelifesciences.co.jp/catalog/web_catalog.asp?frame5_Value=473&goods_name=ImageScanner+III++%3C%21%2D%2D+2+%2D%2D%3E

他)バイオラッド 2次元電気泳動システム

http://www.biorad.com/B2B/BioRad/product/br_category.jsp?BV_SessionID=@@@@1077440240.1185821870@@@@&BV_EngineID=ccccaddliklhfggcfngcfkmdhkkdflm.0&categoryPath=%2fJapan+Catalog%2fLife+Science+Research%2fElectrophoresis%2f2-D+Systems&catLevel=4&divName=Life+Science+Research&loggedIn=false&lang=Japanese&country=JP&catOID=-27373&isPA=false&serviceLevel=Lit+Request

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