このblogの趣旨

 

はじめまして。一ノ瀬です。アイメジャーでは、特殊イメージスキャナの開発、設計、製造、販売をしています。このブログでの活動を通じて次のことが実現することを願っています。

 

1) 世界初のイメージスキャナを生み出すこと。

2) イメージスキャナにまつわる画像処理の世界を深める場にすること。

3) アイメジャーの商品についてきめ細やかなサポートを実現すること。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

2007.7.25 一ノ瀬(メール) 
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<お知らせ>


Digitalmart

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画像販売サイト「デジタルマート」開設のご案内
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・画像販売サイト「デジタルマート」始めました。
 アイメジャーの山男Kさんの四季折々の自然豊かな写真や、オルソ スキャナで撮影した高精細なアート作品画像などをご購入いただけます。
 商業利用可能なデジタル画像ですのでパンフレットやチラシ、印刷見本などに、どうぞご利用ください。(2022.6.29)

 

○有料メルマガ配信中!

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毎月17日発行。
¥216(税込)/月 初月無料!
・デジタル画像ネタを判りやすく解説。
・線数やdpiや解像度、ガンマやドットゲイン、EV値など業界が異なると使う言語や単位が全く異なります。業界横断的にデジタル画像の本質に迫ります。
・時代の証人。若い方にはびっくりなデジタル画像創生期の実話満載。

 

○アイメジャーは、世界初の非接触式の大型イメージスキャナ(オルソスキャナ)を自社に常設し、スキャニングサービスを開始しました。(2017.3.1) 
オルソスキャナのページ デジタルギャラリー 6億画素の世界。『本物を目の前にしてルーペで拡大して見ている錯覚を覚えるリアリティ』。ぜひ、ご覧頂きお楽しみください。

 

○『オルソスキャナ』は、(1)デジカメのように非接触で立体物を撮像する、6億画素を超える画像。(2)JIS定規の寸法精度を超える寸法精度(1万対1) で1メートルを超える対象物をくまなく撮像できる。(3)100mm以上の凹凸のある被写体の「パンフォーカス(全焦点)画像」を800ppiの解像度で撮影可能。(4)スキャン時間は、6億画素を10分間のスキャンで終了。このように比類無き、全くあたらしい原理の撮像装置です。(2017.8.24) 

 

○アイメジャーは、会社の定款を変更し、食材や飲料、土壌の放射能測定を行う 信州放射能ラボ を立ち上げました。食品放射能測定サービスの他 ベクレルフリー米の販売 も行っています。(2011.12.13)

 


 

・姉妹ブログ アイメジャーからのお知らせ

・カラーイメージスキャナの基礎 日本画像学会 [1999]

カラーイメージスキャナ設計技術 トリケップス [1991]

製品カタログ・発表論文

 


 

2023年9月26日 (火)

ファインアートスキャンサービス 24周年記念キャンペーン 特別割引き

ご案内が遅くなり済みません。

まだ、4日間あります。

ファインアートスキャンサービス 24周年記念キャンペーン 特別割引き

なんと 24%割引きです。

この機会にぜひどうぞお試しあれ。

https://www.imeasure.co.jp/aboutus/news.html#20230829


いちのせ

2023年7月28日 (金)

複写紙の可視化


複写紙の可視化

このところ、複写紙のスキャン依頼が急増しています。

昭和の時代、35年以上前に貴金属を購入した際の計算書の金額を読むことが目的のようです。

弊社では、
・可視光の反射画像、透過画像
・赤外線イメージスキャナ
・紫外線蛍光イメージスキャナ
・Blue励起のGELSCAN

などの世界でも他に例を見ない特殊イメージスキャナをラインアップ、販売しております。

消えた文字が見える化スキャニングサービス
は、そうした目では読みにくくなった、もしくは見えなくなった複写紙の
日時
仕様、個数、重量、単位、単価、金額
合計金額
を見える化する、他に例を見ない特殊なサービスです。

〜〜〜

近年動画の世界では、プロ用のカメラは、10bitが当たり前となってきました。
明暗を10ビットつまり、 2^10=1024階調、Red/Green/Blueにそれぞれの階調がありますので、色数にすると10.7億色という計算になります。

しかし、イメージスキャナは元々 16bitが当たり前です。
明暗を2^16= 65,536 階調で読み取ります。
色数にすると、281兆色 という計算になります。

そのため、微かに数字の刻印の濃度が残っていれば、そのヒストグラムのみを拡大して「見える化」を実現できます。

〜〜〜
また、このビット数を活かすには、均一な照明が必須となります。
極論を言えば、
65,536 階調の微かな濃度差を見分けるためには、照明が複写紙を照らす明るさの強弱には、1/65,536 の誤差があってはいけません。

一般的に照明は、数パーセントの明暗があります。つまり、1/100 の誤差は含んでいます。

そうすると、見える化をしたい複写紙のインクの濃度差よりも、照明のムラが先に邪魔をしてしまい肝心の文字の可視化ができなくなります。

その点、イメージスキャナは、シェーディング補正という校正機能を搭載しています。

その結果、照明光源のムラ、レンズの周辺減光、センサの画素毎の感度ムラを全て校正をした後の均質な画像を得ることができます。

シェーディング補正とは
〜〜〜

更に、先月、弊社には、現在世界に2台しかない特殊イメージスキャナを導入しました。

フラットベッド式(コンビニのコピー機の形)でありながら、オルソ画像を得られるイメージスキャナです。

この技術は、大型非接触スキャナである、オルソスキャナと全く同じ原理ですが、
接触式の小型フラットベッドスキャナであることが特長です。

通常のイメージスキャナと異なる点は、スキャン全面において、
照射光と、センサに向かう反射光が、完全に同じ幾何学的配置でスキャンする、ということです。
詳しくは、金箔の撮影の項目をご覧ください。

このRPS-ORTHO (リアルピクセルスキャナ オルソ)と呼ぶ、フラットベッドスキャナは、
従来使っていた、イメージスキャナよりも、更に強力な装置であることが実際の事例を通じて証明されました。
製造可能な在庫は残り2台です。
つまり、世界に4台で打ち止め(製造終了)となります。
ご注文はお早めに。

1台は既に見積依頼があり提出済みです。



いちのせ

kw 田中貴金属販売株式会社 御計算書

2023年3月25日 (土)

大気圧(760mmHg)から地表の大気の厚さを計算できることに気付いた


祝日雑談:

12年前に起きた事故の再現ドラマを見てから圧力の単位がずっと気になっていました。

(再現ドラマでは 600キロパスカルという圧力が飛び交ってました。)

ふと、大気圧(760mmHg)から、地表の大気の厚さを計算できることに気付き、思わず計算してみました。

かつて伊能忠敬も、
ふと、北極星の高度と地表の南北移動距離から、地球の直径を計算できることに気付き、思わず幕府に談判して日本地図を作ることを口実に地球の直径を測りに北海道まで行った時も、

きっと居ても立っても居られなくなったんだろうなと共感して、なんとなくどきどきしました。

ぜひみなさんも計算やってみてください。
地球の半径に比して大気の層が大変浅いことが計算できます。

ちなみに、地球の南北を通る一周を4万kmと定義したのが、メートルの最初の定義です。

詳細は、後で追記します。

法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 デジタルビューアー

https://horyuji-kondohekiga.jp

法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 デジタルビューアー

===

https://horyuji-kondohekiga.jp/murals.html

法隆寺金堂壁画の美術史的価値と写真ガラス原板

有賀 祥隆

(東北大学名誉教授、法隆寺金堂壁画保存活用委員会委員長)

===

https://horyuji-kondohekiga.jp/conservation.html

写真ガラス原板の保存修理と活用

文化財の概要

重要文化財 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 363

ガラス乾板(コロタイプ原板)

55.661.0cm 横44.646.0cm

昭和10年(1935)撮影

奈良 法隆寺蔵

 英国イルフォード社製のガラス乾板を使用。撮影の翌年にコロタイプ印刷用の版を作成するため膜面を剝がして反転させ、大半を別の厚手のガラス板に貼り替えている。

» 続きを読む

パナソニックの有機CMOSイメージセンサー

5年程前に、PanasonicC-MOS技術は台湾の企業に売られた、ように記憶していたけど、事業継続しているのですかね?

こんな異常な照明下(マゼンタ光)で色再現が重要な需要って有るのかな?

と想ったら、ちゃんと用途が書いて有った。

「この色再現技術を使えば、マゼンタ光を使用する植物工場のようなイメージセンサーにとって本来の色の再現が難しい環境下でも、正確な色の再現や検査が可能になる。」

 

 

シアン光やマゼンダ光でも正確に色再現、パナソニックの有機CMOSイメージセンサー https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2303/20/news067.html

 


 


 

=====

「光電変換膜薄膜化技術」

光吸収係数がシリコンと比較し最大約10倍高い有機薄膜の開発により、光の吸収に必要な距離を短くすることで実現した。

シリコンイメージセンサーの光電変換部であるシリコンフォトダイオードと比べて有機膜を薄く設計できるので、混色の要因である隣接画素からの斜入射光が原理的に低減されるという。

「電気的画素分離技術」

画素の境界部に電荷排出用の電極を設けることで、混色や解像度低下の一因になる画素境界部の入射光による信号電荷を排出し、隣接画素からの信号電荷の侵入を抑制する構造によって実現した。

「光の透過抑制構造」

特に青色光に比べて長波長でエネルギーの低い赤色光は透過しやすく、影響が大きい。

例えば、シリコンイメージセンサーの場合、赤色光側の波長600nmの光は約20%透過してしまう。

しかし、有機CMOSイメージセンサーの場合、光電変換部である有機薄膜の

下部には画素電極と電荷排出電極があり、有機薄膜で吸収しきれなかった入射光は電極で吸収もしくは反射して再度有機薄膜を通過することで吸収される。

=====

素晴らしい。

出典:

PRTIMES

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005066.000003442.html


» 続きを読む

i線とは 露光装置の要素技術

https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230313-2622578/

 

300mmウェハ対応i線露光装置(ステッパー)

画面サイズ50mm×50mmの一括露光を実現しつつ、解像力0.5μmを実現

・フルサイズCMOSイメージセンサ

HMD向けマイクロOLED

=====

I線とは

https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/glossary_a/i_line.html

 

線とは、波長365nmの水銀のスペクトル線のこと。

水銀は多くのスペクトル線を持つが、紫外域・可視域・近赤外域における強いスペクトル線として、

253.652nm

296.728nm

312.566nm

365.015nm

404.656nm

407.781nm

434.750nm

435.835nm

546.074nm

576.959nm

579.065nm

690.716nm

1013.98nm

がある。

このうち、紫外域の波長365.015nm365nmのスペクトル線を i 線と言い、この波長を利用したステップアンドリピート(step and repeat)方式の露光装置を i 線ステッパなどと言う。

=====

 

露光装置の要素技術

 

https://www.ushio.co.jp/jp/technology/lightedge/200111/100266.html

 

水銀は、原子核の周りに80個の電子がある。

基底状態では最外殻の6s軌道に2個の電子が存在する。

その電子配置は、1s2 2s2 2p6 3s2 3p6 3d10 4s2 4p6 4d10 4f14 5s2 5p6 5d10 6s2と表わされる。

この最外殻の6s軌道にある2個の電子が励起準位に遷移する過程によって、種々の線スペクトルからなる光放射が発生する。

電子状態と代表的な許容遷移を図4-4に示す。

通常、露光に使用される水銀のラインは、g 線(436nm)、h線(405nm)、i線(365nm)である。

これらの各線の中に、大きな遷移確率を有するものが含まれており、強い放射を得ることができる。

これらのラインの共通点は、着目している遷移の下準位が63pの三重項の電子状態に落ちることである。


輝度レベルを変化させるピクセルだけを検出する

https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2303/07/news075.html

「ダイナミックなシーンや低照度下でブレを除去

 人間の脳から着想を得たPropheseeのセンサーは、特定の時間に輝度レベルを変化させるピクセルだけを検出することで、データを本質的に圧縮する。つまりセンサーは、効率性にも優れた非常に高いフレームレートで動作できるが、ほとんどのタスクで、非常に低い電力および帯域幅で動作可能となる。」

2023年1月17日 (火)

空気感染対策を数字でチェックする 〜二酸化炭素濃度がいくつなら安心か?〜

とうとう4年目に突入してしまいますね。新型コロナウィルスによるCOVID-19禍。

20202月、横浜港に停留していた豪華客船ダイヤモンドプリンセス号の調査報告書では、共通通路天井の換気口にウィルスが付着していた事実があったにも関わらず(5)、空気感染の可能性を積極的に警告しませんでしたね。ひたすら接触感染が強調されました。

トドメは、蛍光塗料を使い、クルーズ船のバイキング方式レストランのトングから如何にウイルスが拡がっていくか、NHK特集などの実験で可視化され印象付けられました。

ここに来て、漸く飛沫による感染が認知され、エアゾル感染、空気感染という言葉も見られるようになりました。

~~~

空気感染対策の結果を数値で評価するためには、二酸化炭素モニターが重要な指標です。

そこで、今回は二酸化炭素濃度がいくつなら大丈夫か?を計算してみましょう。

ーーー

換気装置の基準 1人、毎時30m^3なら (4)

(410*30+10000*2.7)/32.7=1,201 ppm

 

台湾の教室基準 1人、毎分1m^3(毎時60m^3)なら

(410*60+10000*2.7)/62.7=823 ppm

 

ーーー まとめ

1人、1分間あたり新鮮な空気1立方メートルが必要として、

呼気に含まれる二酸化炭素濃度 : 1万ppm (1)

地球大気の二酸化炭素濃度: 410ppm (2)

肺活量: 1回3リッター、1分間に15回呼吸 (3)

で計算します。

結論:約800 ppm

ーーー

出典:

(1) https://www.teitannso.jp/article/16285046.html

(2) https://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/26/26-1/qa_26-1-j.html

(3) https://ds.data.jma.go.jp/ghg/kanshi/ghgp/co2_trend.html

(4) https://www.jsap.or.jp/docs/columns-covid19/covid19_1-2-4.pdf

(5) https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9849-covid19-19-2.html

空気伝播を示唆する証拠は得られなかったが、廊下天井排気口からSARS-CoV-2 RNAが検出されており、特殊な環境でウイルスが遠方まで浮遊する可能性について更なる検討が必要である。

 

3年前に私が購入した測定器は、最初にパルスオキシメーター

次に、二酸化炭素モニターでした。それから至る所で計測しています。

新幹線は、1000ppm前後です。

特急あずさが酷い状況でして、なんと、上り、高尾駅で3000ppmを越えました。

JRに何度か伝え対策と改善を訴えています。が残念ながら、未だに動きが見られません。

(了)

2023年1月 9日 (月)

[動画] 文化財保存と継承のためのデジタル技術の活用

https://youtu.be/90l3EJU3mSE&t=21m04s

 

文化財保存と継承のためのデジタル技術の活用

 

九州国立博物館 河野一隆 学芸部長

文化財専用の緒方XCTスキャナー

2006年導入。

2015年 正倉院宝物 螺鈿紫檀五絃琵琶

1.五絃琵琶の音色の再現。

2.古墳の調査研究

東京大学池内研究室と凸版印刷による

日岡古墳の三次元計測

福岡県王塚古墳

レーザー光で形状計測

顔料分析

 

古墳CG映像

https://youtu.be/90l3EJU3mSE&t=23m30s

壁画をたいまつの光/太陽の光で見た場合

 

3.刀剣鑑賞

https://youtu.be/90l3EJU3mSE&t=24m53s

備前長船刀剣博物館所蔵

国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」

[論文] Smartphone imaging technology and its applications (2021)

論文

August 10, 2021

Smartphone imaging technology and its applications

Vladan Blahnik 

Oliver Schindelbeck

 

https://doi.org/10.1515/aot-2021-0023

 

Abstract

Thanks to their portability, connectivity, and their image performance – which is constantly improving – smartphone cameras (SPCs) have been people’s loyal companions for quite a while now. In the past few years, multicamera systems have become well and truly established, alongside 3D acquisition systems such as time-of-flight (ToF) sensors. This article looks at the evolution and status of SPC imaging technology. After a brief assessment of the SPC market and supply chain, the camera system and optical image formation is described in more detail. Subsequently, the basic requirements and physical limitations of smartphone imaging are examined, and the optical design of state-of-the-art multicameras is reviewed alongside their optical technology and manufacturing process. The evolution of complementary metal oxide semiconductor (CMOS) image sensors and basic image processing is then briefly summarized. Advanced functions such as a zoom, shallow depth-of-field portrait mode, high dynamic range (HDR), and fast focusing are enabled by computational imaging. Optical image stabilization has greatly improved image performance, enabled as it is by built-in sensors such as a gyroscope and accelerometer. Finally, SPCs’ connection interface with telescopes, microscopes, and other auxiliary optical systems is reviewed.

 

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