このblogの趣旨

はじめまして。一ノ瀬です。アイメジャーでは、特殊イメージスキャナの開発、設計、製造、販売をしています。このブログでの活動を通じて次のことが実現することを願っています。

1) 世界初のイメージスキャナを生み出すこと。
2) イメージスキャナにまつわる画像処理の世界を深める場にすること。
3) アイメジャーの商品についてきめ細やかなサポートを実現すること。

どうぞよろしくお願いします。

2007.7.25 一ノ瀬(メール) 
アイメジャー 公式 twitter  アイメジャー公式facebook

<お知らせ>

○アイメジャーは、大型イメージスキャナ(オルソスキャナ)を自社に常設し、スキャニングサービスを開始しました。(2017.3.1) 
オルソスキャナのページ デジタルギャラリー 6億画素の地図の世界。『本物を目の前にしてルーペで拡大して見ている錯覚を覚えるリアリティ』。ぜひ、ご覧頂きお楽しみください。

○アイメジャーは、会社の定款を変更し、食材や飲料、土壌の放射能測定を行う 信州放射能ラボ を立ち上げました。食品放射能測定サービス の他に 線量計の販売 ベクレルフリー米の販売 も行っています。(2011.12.17)


・姉妹ブログ アイメジャーからのお知らせ

・カラーイメージスキャナの基礎 日本画像学会 [1999]

カラーイメージスキャナ設計技術 トリケップス [1991]

・BLOGPRESS : DTPの夜明け (pdf 19page)


2017年5月12日 (金)

BK-7 直径3mmのガラス玉で iPhone 顕微鏡を作ってみた。

5en0

5en1

さっそく手元のあれこれを撮ってみる。


Img_7737yukichi


■Photo1: 諭吉。


Img_7735shiso


■Photo2: シソの葉の匂いの元の球体。(だそうです)


Img_7733tamanegi


■Photo3: おなじみの巨大細胞 タマネギの皮。


Img_7743


■Photo4: プラスチック定規の 1mmの目盛部分。



 


何故、BK-7 かというと、

光学ガラス材料としてポピュラーで、

直径3mmなどと指定すれば、

それなりに、光学部品(レンズ)として販売されていて、

品質が安定しているためです。

[ BK-7 ガラス球 ] など、ネットで検索すると一般の人も1ケ単位で購入可能です。

送料入れると数千円になるので、ちょっと勇気入りますが、

子どもの夏休みの一研究のための、ネタ探しには、良いかもしれません。

おとおさんがんばって。


» 続きを読む

2017年5月11日 (木)

A3サイズ光学解像度2400ppiのイメージスキャナの画像ファイルサイズは?

A3サイズ光学解像度2400ppiのイメージスキャナの画像ファイルサイズは?

もともと dpiという単位がインチ(25.4mm)を使っているので、
インチで統一して計算すると判りやすいですね。

(余談:

このBLOGで使う、ppi は、 pixel per inch の意味です。光学解像度を表す時はこちらが使われるように成って来ています。ただ、解像度という言葉は、ディスプレイの解像度と言う時は、表示可能な画素数の意味となってしまい混乱します。そんな時は、画素密度(pixel density )と呼ぶようですね。スマートフォンの液晶画面の画素密度については、iPhoneのディスプレイの画素密度を計測した実験記事を読んでください。)


例えば、エプソンのA3スキャナは、
310mm→ 12.2インチ
437mm→ 17.2インチ

2400pixel/インチなので、それぞれ、
12.2 * 2400 → 29280 ピクセル
17.2 * 2400 → 41280 ピクセル

つまり、今販売されいる、 4Kテレビの画面( 3840 x 2160) が、横に10個、縦に、13個、合計130個入る計算です。

総画素数を計算すると、

29280 x 41280 = 1.2Gpixel 、つまり、12億画素となります。
現在、主流のフルサイズC-MOSセンサで2420万画素ですので、約50倍の画素数があります。

・・・

そう考えて、A3スキャナを購入して、実際にフルサイズでスキャンをしようとすると、
意外なことに、スキャンが出来ないことに気付きます。

スキャナ駆動ソフトウェア(EPSONScan)は、アラートを出し、解像度を下げるか、スキャンサイズを小さくするか、どっちかを選べ、と要求してきます。

Photo

「 EPSON Scan

画像サイズが大きすぎます。

幅21000,高さ30000ピクセル以内になるように、解像度を下げるか、取り込み領域を小さくしてください。 」

つまり、なんと、「12億画素のスキャンは不可能」なのです。


・・・

そこで、少し計算をしてみます。

1画素あたりのデータ量は、
24bit Color ( Red/Green/Blue各色256階調、8bitつまり、1Byte)は、3Byteの容量。
よって、1.2Gpixelでは、
1.2 x 3 = 3.6G Byte

じつは、デジタル画像を保存するフォーマットとして普及している、TIFF画像のファイル仕様は、4GBを上限としています。

ですので、ぎりぎり、3.6GBは保存ができるはずです。

(※ ちなみに48bitColorでスキャンした場合は、1.2G x 6Byte= 7.2GBとなって、技術的に、TIFF保存ができません。)

・・・

さて困りました。

そんな方のために、造ったのが、弊社のスキャナ駆動ソフトウェアです。

iMeasureScan_Pro.exe

A3、2400ppi、24bitカラーでのスキャンに対応します。

また、昨年9月に発売された、新しいA3サイズの

カラーイメージスキャナ DS-G20000 にも対応しました。


iMeasureScan_Pro.exe

詳しくは、お問い合せください。

info@imeasure.co.jp

» 続きを読む

2017年5月 8日 (月)

ガラスケースに入った昆虫標本の写真撮影

写真撮影の中でも昆虫標本は、難易度の高いターゲットです。

特に複数の標本がガラスケースに納められている場合、全体を一望することのできる画像を撮影するのは至難の業です。

何故でしょうか、いくつかその要因を上げてみます。

(1)昆虫の表面の模様は、非常に微細であるため、ベイヤー配列の通常の一眼レフカメラでは、疑似色が発生する場合が有る。

2

これは、カラスアゲハの画像です。
黒い羽に、鮮やかな緑色の斑点が有ります。
ガラスケース全体を撮影しようとして、倍率を下げ過ぎた場合、この緑のドットがどのベイヤー配列センサのフィルタ上に来るかで色再現できなくなるため、実質的には、有効画素数を1/4未満で撮影することになります。
例えば、2400万画素の一眼レフのC-MOSカラーセンサであれば、1/4の画素数の600万画素相当(3000x2000pixel)としてみなして、撮影する必要があります。例えば、画素密度を300ppiで撮影したいのであれば、10インチ(25.4cm)よりも大きなサイズは狙わない。よって、一度に撮影できるガラスケースの寸法は、最大でもA4サイズが限界となります。標本を納めたガラスケースのサイズはまちまちですが、A4サイズよりも大きい場合が多いのではないでしょうか。さて困りました。

Bayer


(2)標本に、説明紙片が付いている場合がある。標本と紙片の両方にピントを合わせたいが、そうすると今度は、倍率を上げられない。

もし、標本に解説の紙片が付いている場合、通常、昆虫は虫ピンで宙に浮いていますが、解説の紙片は、標本ケースの底に貼ってあります。紙片と昆虫と同時にピントを合わせようとすると、被写界深度(1枚の画像でピントの合う前後の距離) を稼ぐ必要が有り、あまり標本に近寄って撮影することができなくなります 。
(3)標本がガラスケースに入っている場合、望遠レンズで引いて撮る必要がある。

もし標本がガラスケースに入っていてガラスを外せない場合は、照明方法が難しくなります。当然ですが、ガラスケースに入った標本を写真撮影する場合、カメラに付属している内蔵ストロボは使うことはできません。ガラス表面で反射した光がそのままレンズに入射し、肝心の標本は真っ暗になります。外部照明を標本の周辺に設置したとしても、その配置が大変です。広角レンズで撮影すると、ガラス周辺部でその外部照明が写り込んでしまいます。


これを避けるには、標本から距離を離す必要があります。(望遠レンズで引いて撮る。)
以上から、
a.使用しているカメラの画素数の1/4程度を目安に撮影サイズを計算する。
b.ポートレート用、もしくは望遠レンズを使って、標本から離れて撮影する。
c.リング照明などの斜めから均一に照明する照明装置をあらかじめ用意する。
という方針となります。
それでも、ガラスケースがA4サイズを超える場合、複数回撮影した画像を合成することになりますが、パースによる歪みの問題が発生します。
P1とP2の二回に分けて撮影したデジタルカメラの画像は、被写体が立体物の場合、その画像接合は困難になります。(Figure2の被写体B参照。) 地図などの平面図であれば接合は可能ですが(それでも局所倍率歪みにより簡単ではありません。)、相手が立体物の場合、現実的には滑らかな画像接合は画像編集無しに接合することは不可能と考えて良いでしょう。

そこで、オルソスキャナの提案です。
オルソスキャナの特徴は、
[1] 高い解像度(800ppi) で、標本丸ごと、ガラスケースごとスキャンできます。
[2] 120mm程度の高低差があっても、全域にピントが合います。
[3] イメージスキャナ方式ですので、照明装置が内蔵されていて、正反射(テカリ)が発生しません。
[4] 3板式のカラーラインセンサですので、1画素について、リアルに 赤、緑、青の独立した色情報が含まれます。
ぜひ、リアル2億画素の800ppi(32μm)の昆虫標本画像をご覧下さい。
41.8cmx51cm高さ6cmのガラスケース入りの標本を丸ごとスキャンしました。

» 続きを読む

2017年4月28日 (金)

900億画素 (90GPixel)のデジタル画像を得る方法

900億画素 (90GPixel)のデジタル画像を得る方法

最新のフォトショップでは、30万ピクセルx30万ピクセルの画像を作ることができます。

既に技術的には可能です。


せっかくなので、この画像をイメージスキャナで作る方法を考えてみます。

900億画素( 90 GPixel ) のオルソスキャナ を作るならこんな感じでしょうか。


10mx10m_osi

19メートル x 19メートル の地図 を400ppiでスキャンする。

9.5メートル  9.5メートル の地図を800ppiでスキャンする。

6.3メートル  6.3メートル の地図を1200ppiでスキャンする。

デジタル一眼レフカメラを使って、分割撮影した経験をお持ちのプロカメラマンは、恐らく 『ゾッ』とするでしょうが、オルソスキャナなら、なんのことはない、サクサク繋がります。

何と言っても、『テレセントリックレンズ』を使ってるので、いきなり オルソ画像 を撮影できますからね。(^^)

 

http://www.imeasure.co.jp/ortho/report.html

» 続きを読む

2017年4月20日 (木)

金属定規のJIS規格

Scale2

金属定規のJIS規格

http://kikakurui.com/b7/B7516-2005-01.html

1級:±[ 0.10 + 0.05 * (L/0.5) ]mm
Lはメートル単位の数字。
例えば、1メートルの場合、

± ( 0.1 + 0.05*(1/0.5) )
= ± (0.1+0.1)
= ± 0.2 mm

同様に、2級は
= ± 0.3 mm

オルソスキャナの絶対寸法精度は、1メートルあたり ±0.1mm 未満なので 金属定規のJIS規格値を達成しています。

http://www.imeasure.co.jp/ortho/ortho.html

オルソスキャナがテレセントリックレンズを使う利点は、スキャニング作業者に特殊な技能を要求しない事に特徴があります。
どなたがやっても、スキャン被写体を台に置くだけでこの寸法精度を達成します。
しかも、被写体が紙等の平面物だけでなく、立体物であっても寸法精度を維持する点が大きな特徴です。

デジタルアーカイブならオルソ画像 がこれからの時代のキーワードです。

<参考>

図面、地図や部品を±0.1mmの寸法精度で測りたい その方法

http://www.imeasure.co.jp/ortho/report.html

 

» 続きを読む

2017年4月18日 (火)

光源屋さんが夢見たもの。

かつて東芝の中央研究所が水銀を使わない照明器具のコア技術を開発した。
真空に引いた空洞に片っ端から希ガスを注入し電流を流して発光させる。
He Ne Ar ...
ついにキセノン(Xe)ガスにたどり着く。

低圧のキセノンガスが出す紫外線はやがて二つの商品で開花した。

一つは、イメージスキャナー用光源、つまりコンビニのあのコピー機用光源。
もう一つが、テレビ。

スキャナー用光源は、(当日社員300人だった日亜化学工業の研究者、)中村修二氏が作ったLEDに駆逐されていく。
一気に切り替わったのは、つい数年ほど前の出来事。

テレビは液晶に負けちゃったね。プラズマテレビ。

でも育てた技術は、こうして生き残っていくんですね。

キセノンガスの147nm の紫外線。

水銀の出す253.7nmの紫外線用の蛍光体では効率が悪い場合がある。

http://shiko-tec.co.jp/product/

[
●発光波長の選択・複合化が可能
真空紫外光(147/172nm)励起型の蛍光体を用いて様々な発光波長を実現可能。異なる蛍光体の発光チューブを複合して配列することも可能です。
]

» 続きを読む

2017年4月 7日 (金)

オルソスキャナ と 画像計測ソフト WinROOF2015 を使って何ができるのか

いろいろと試している。 オルソ画像は文字通り、デジタル画像でありながらも、人工衛...

» 続きを読む

フィルムスキャナ用のセンサ1画素あたりの飽和電荷量の目標値はいくつか?

フィルムスキャナ用のセンサ1画素あたりの飽和電荷量の目標値はいくつか? [結論:...

» 続きを読む

2017年4月 4日 (火)

60cmx100cmのテレセントリックレンズ

2017年4月12日~14日に ポートメッセなごや で開催される展示会にアイメジ...

» 続きを読む

2017年3月29日 (水)

フィルムに記録される有効情報量 ~ 適正露光条件から、有効フィルム粒子径を推定する ~

        ----------      <はじめに>    ----------

 高感度フィルムは粒子径が粗く、高密度なフィルムは感度が低い。
 と一般に言われます。
 フィルムの粒状性を実際に測定せずに、
 適正露光に必要な光量から、粒子径を計算する事はできないものでしょうか。
 つまり、使う計算式は、

  (照射された光子数 * 発生確率) / 面積 ==> 感光粒子数 / 面積

 もし、これが可能であれば、感光粒子間の距離を知らずに、
 そのフィルムに記録可能な有効情報量を計算できます。
 そのフィルムの適正露光条件から、記録可能な有効情報量を推定する。
 というのが本論文の目的です。

        ----------      <計算>    ----------

□仮説:フィルムの有効情報量は光子に反応した銀粒子核の数で決まる。
□結論:35mmフィルムの有効記録情報量:106 [MByte]
□条件:
・被写体位置での照度  :41000 [lx]
・レンズF値          :11
・シャッター速度      :1/125 [sec.]
以上の条件で適正露光であるフィルムの場合。
(ISO 100フィルムにて基準露光量に対して+6.3EV)

・倍率 β      :倍率:0.02 (=36mm/1800mm)
・レンズ透過率 t:   100  [%]
・フィルム面積  :24*36*10^-6 [m^2]

□仮定
 ・光ショットノイズは、sqr(N)。
  256諧調を完全に確保するために、256^2 = 65536個のAg核が必要。と仮定。
 ・Ag核発生率    :   100  [%] //100個のPhotonで100個のAg核発生。

□計算結果:

[1] 光伝達効率:0.1986%
     = t/{4*F^2*(1+β)^2)}

     E  = π * L * t/{4*F^2*(1+β)^2)} //光学技術ハンドブック
        L : 被写体の輝度
        E : フィルム面照度
        π * L = 完全拡散な被写体とした場合の被写体位置での照度。

[2] フィルム面照度:81.42 [lx]

[3] フィルム面露光量:0.651 [lx・Sec.]
    = (フィルム面照度)*(シャッター速度)

[4] フィルム面への全照射エネルギー E_total:0.8276 * 10^-6 [J]
        E_total = (フィルム面露光量)*(フィルム面積)/680
                1 [lx] = 1 [lm/m^2]
                λ= 555nmの光エネルギー : 1[W] = 680 [lm]

[5] 照射Photon数 N_total_photon :2.31 x 10^12 [個]/(24*36mm^2)
        N_total_photon = E_total/E_photon

        1 Photonのエネルギー : E_photon = h * C / λ
                h=6.6256*10^-34 [J・Sec.]
                C=3.0 * 10^8 [m/Sec.]
                λ=555 * 10^-9 [m]

[6] Ag核間距離:0.0193 * 10^-6 [m]
        sqr{(フィルム面積)/(N_total_photon * Ag核発生率)}

[7] 256諧調を出すための基本ユニットサイズ:4.95 * 10^-6 [m]
        0.0193 * 256 = 4.95

[8] 有効画素数:3526 [万画素/色]
        (フィルム面積)/{(4.95*10^-6)^2}

[9] 全記録情報量:35.26 [MByte]
        RGBの3色で3倍。3*35.26 =105.8 [MByte]

初出-----
Nifty-Serve FPHOTOD  MES( 3):#04109 1999/01/24 00:06
--------------------

» 続きを読む

«iPhoneの画面の pixel density 光学解像度 (resolution) を計測しよう

無料ブログはココログ
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト

最近のトラックバック